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のんびり適当にがモットーです。多分

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あの想いと共に 第66話 中編 

あの想いと共に 


第66話 中編


「…………」







「…………」








「…………何を根拠に言ってる」







「一刀さん、生きていられるんだよね?」



「勿論だ」



「根拠は?」



「…………何の話をしているんだ?」



「わたしが聞きたいよ。何の話? これ」




「…………お前」




「わたし、ただ聞き返しているだけだよ。後、一刀さんが死んじゃうだろうって変な感覚があるのもそうなんだけど」



「……いつから、そんな感覚が?」






「初めて会った時……ではないけど。でもいつだったかな。気付いたら「あ、この人死ぬつもりなんだ」って思うようになったの」




「…………」




「でね。そう言えば、一刀さんから「俺は生き残りたい!」みたいなことって一度しか聞いたことないなぁって」




「死ぬつもりは――――」




「ほら、それ」




「……?」





「死ぬつもりがないっていうのは、聞いたよ。でもそれって、生きるつもりもないってことじゃないの?」






「今日はいやに、辛辣だな」






「うん。今日は全部聞いてくれる場所に、一刀さんがいるもん。だから、答えて欲しいな」







「生きるさ。じゃなきゃ、俺がやっている意味が無い」







「っ…………」





「…………」








「……………………」









「…………なんだよ。驚いた顔をして」










「…………やっぱり……」











「…………?」















「一刀さんは…………生きるつもりが、ないんだ………………」








「……桃香…………」









「わたしが一刀さんから感じた、唯一の言葉。それは、わたしが矢に撃たれそうになった時、わたしを真名で呼んでくれたあの時だよ」






「矢……?」





「真名でわたしの名前を……“桃香”って叫んでくれたあの声。あれは…………あれだけは、あれこそが、わたしにとって絶対に裏切れない声なの」








「あの時は――――」






「あの時は、わたしのことを考えてくれていたけど…………同じぐらい、一刀さん、自分のことを考えていたんだよね」









「だから、何を根拠にそう言ってるんだ」








「そう聞こえたんだもん」








「それが理由になると思っているのか」









「理由に出来ないって根拠を聞かせてよ。言い返せないくせに」







「理由にならないことを根拠にしているのはそっちだろ。言い返すもなにもない」








「むー……嘘ばっかりついてるくせして……」











「桃香の真実を見抜く能力は立派かもな。だけど、その感性は君だけのものであって、誰も君の気持ちを共有出来ない。そういう意味じゃ、君が一番の一人ぼっちだな…………あぁ、そうか」









「……な、なに?」








「以前にも、似たようなことがあったって思ったのさ…………だから、桃香。君は仲間が欲しいなんて思うんだね」








「えっ…………」







「少しでも自分に優しくしてほしいから、分かってほしいから、構って欲しいから、自分から優しくして笑顔を振りまいて」







「えっ…………ち、違うよっ! わたし、そんなこと考えてないよ!」







「一人ぼっちになりたくないから優しくして、相手の嘘が分かってしまうから、嘘をつかない。それだけを聞くと、まるで女神のようだけど……」







「め、女神って、そういうんじゃ……!」











「やっぱり残念だよ、桃香。誰かが誰かを理解出来ないように、君の言う真実は、誰にもそれが真実と分からない。そして、真実と分かってしまった時には、もう遅いんだろう」






「それは…………そうかもしれない。そういうことばっかりだったから。わたしにはそう感じられても、誰もそれを理解してくれなくて…………でも、だから、わたしは一刀さんを助けたいの。わたし

に生きたいって感情を、一番強くぶつけて、わたしを救ってくれた一刀さんと一緒に生きたいって、生きていきたいって思うの!!」








「嬉しいとは思うが……俺はお前の敵でしかない」










「わたしはそう思ってないもん!」









「これからもそう言えるのかな?」









「えっ?」











「俺は君の大事なものを貰っていく。君の意思に関わらず、俺が雁字搦めにして……無理矢理ね」
















「…………愛紗ちゃんのことじゃ、ないんだね」











「さぁね」








「…………」








「…………」











「…………そっか。よく分かった」












「もう話は終わりか?」












「救える方法は、確かにわたしの中にはないよ。でも……一刀さんは、自分を生かさない方法を持って、何かしようとしている…………そういうことでしょ?」












「だとしたら?」










「わたしはそれを止めないよ。止めたら……きっと、一刀さんだけじゃなくて、誰だってそうだよね。それぐらいの覚悟を持って行なう決意を止めたら、捻じ曲げるように押し潰しちゃったら、その人

は今までのその人じゃなくなっちゃう」













「じゃあ、もう邪魔はしないのか。助かるよ」













「元々邪魔なんてしてないもん。でも…………少し、分かったかな」










「何が?」












「わたしは――――二人とも、助けてみせるから」

















「えっ」














「一刀さんの方法を使えば、多分片方は助かるんだよね。でも、一刀さんは死んじゃう……使わなかったら、一刀さんは死なないんだよね。でも、それじゃ一刀さんの心が死んじゃう……」




















「……桃香、何を言っているんだ?」















「一刀さんっていう男の人を、わたしの中で構成っていうか……構築っていうか……ちゃんとするに至って、決定的な何かが足りないって、いつも思うんだ。今話してて、やっぱりそうだなって思うん

だけど」












「俺を、構成……?」















「欠片が……欠けたまま、足りない感じ。どこにあるのかな? それって」















「……………………」















「……そっか。魏にはないんだね。当然、わたしの周りにもない。新しく出来た、呉…………にも、ないのかな?」

















「……………………桃香」













「……ないんだ? 全然別のところにあるんだろうね。全く見えてなくて…………もしくは、みんな見ていて、見すぎていて気付かないもの」















「自分が何を言っているのか、分かってるんだろうな」















「なんにも分かってないと思うよ。分かってないと思うけど、思ったこと、感じたこと……聞いたこと。それを、今全部口に出しているの……ごめんね、分かりにくくて。どれか一つでも、一刀さんに

とって助けになれればって思うんだけど」













「俺の……助け?」














「一刀さんの言う通りだよ。わたしが感じたこと……想ったことって、周りのみんなは全然分かってくれない。分かっても、建前とか理由がある場合だけ。そういう目に見える安心した何かがないと、

誰もわたしの言葉を信じてくれない」















「当然だろうさ。俺だってそうだ」













「一刀さんは違うよね」













「…………何が?」














「何がだろう? でも……そう、だね。きっとあの時、わたしがみんなを助けたいからもっと前に出たいって言ったあの時、一刀さんだけ、わたしの言葉に同意してくれた」













「そのおかげで、俺は肩を負傷したよ」











「そうだね。すごく痛かったと思う。わたしだって、とっても怖くて、なんであんなこと言っちゃったんだろう、一刀さんが死んじゃったらどうしようって、不安で、寂しくて、頭がおかしくなりそう

だった」







「君の言葉は間違いだった」














「…………ごめんね。一刀さんはすごく痛い思いをしたけど……わたしは、そう思ってないんだ」











「なに……?」















「初めてわたしのそのままの意見を受け入れてくれたのが、その時嬉しかったっていうのと…………あの時のことがなければ、わたしは一刀さんのこと、好きになってないよ」
















「…………」














「あの矢のことが無かったら、わたしは一刀さんのこと、ただの嘘吐きだってばっかり考えていたと思う。その癖、自分にだって執着がなくて……こんな人に付き纏われて、最悪だなって、そこまで思

っていたと思う」












「思えばいい。実際、俺は最低で最悪な男だ」


















「自分が生きるために、自分を犠牲にしてわたしを助けてくれた人が…………そんなに、最悪な人かな?」












「前に言わなかったっけか? ただ身体が動いただけだよ」














「騙せないって、分かってて言ってるんでしょ? そんなこと言われたって、わたしはもう一刀さんのこと見くびらないし、嫌いにもならないよ」













「…………」












「その矛盾が…………きっと、一刀さんを助ける手掛かりになる。一刀さんにだって、生きたいって想いがあるもの。わたしはそれを……絶対に忘れないし、絶対に消させないから」









「桃香――――」








「二人とも、助けるから。誰も知らないよね? これ」















「…………っ」


















「なら、良かった。誰にも言わない方がいいと思うよ。知っちゃったら……朱里ちゃんみたく、なるんでしょ?」










「……何を言っているのか、さっぱりだ」















「いいよ。一刀さんはそれで。本当は何を言っているのか、わたしは分かるから。わたしだけは、一刀さんが本当に口にしたいこと、少しだけかもしれないけど、聞こえているから」










「…………桃香。それ以上はダメだ」









「どうしてダメなのかも、わたしには分からないけど……一刀さんが聞かれたくない人達には、一刀さんの言葉の意味が分からないままなんだよね?」














「お前…………どこまで…………」














「だから、わたしは感じたことしか分からないの。朱里ちゃんみたいに頭は良くないし、愛紗ちゃんみたく武人の勘とかがあるわけじゃない。ただ見たまま、一刀さんっていう人を、身体で感じている

ことを、精一杯わたしなりに言葉にしているだけ」











「…………」












「だから、諦めないで。死んででも成そうとか、考えないで。わたしは諦めないから。他の誰もが諦めても、挫折しても、絶望したって、わたしは最後の最後まで一刀さんを生かす方法を考えるから」













「それは…………」







「……一刀さん?」









「それは、呪いだ、桃香。俺という幻想に付き纏われて……君はありもしないものを見てしまっている」












「そうだね……そうかもしれないね。でも……後にも先にも、一刀さんだけだよ。わたしに呪いを掛けるぐらい、生きたいって言葉を、わたしの名前で表現してくれたのは」









「俺は俺のやり方しか知らない。だから桃香、君の考えには賛同できないし、付いてもいけない。俺は自身の命を持って、目的を完遂させる」











「いいもん。わたしは絶対に一刀さんを助けるから。何言ったってダメだからね。絶対に諦めないし、必要ならなんだってするもん」
















「ふん……相変わらず、口だけは立派だ」














「一刀さんの覚悟っていうのは全然立派じゃないけどねっ。一刀さんの分からず屋!」













「どっちがだよ。人の話を聞かないし理解出来ないのはお前だろ」











「一刀さんだってそうじゃない! わたしの言ってること分かってるくせに、分かってないフリして!」







「何がだ……お前の言葉なんて一つも分からないよ。理屈も根拠もない話をどうやって信じろって言うんだ」




「ほらやっぱり! 分かってるって感じするもん! 面倒くさがって、分かってないって言った方がいいやって顔だもん!」




「だもんだもん、うるさいな……いい歳して、子供か、お前は」



「わ、わたっ、わたしの年齢なんて一刀さん知らないでしょ! 変なこと言わないでよ!」

「じゃあ幾つだよ、お前」

「言いませんー! べーっだ! 絶対助けるんだから! 後、これあげる!」

「……? 腕輪? なんだよ、これ」

「その青い宝石、心が安らぐんだって。この前、露店で売ってたの」

「……詐欺だろ。なんだその訳分からん説明」

「今までそういうこと、無かったんだけどね。なんかその腕輪だけ、あった方がいいかなって思ったんだ…………さて、と」

「今度こそ、行くのか」

「うん。いっぱい話せたし、一刀さんが何考えているのかも大体分かって良かった。あ、でも女性に年齢を聞くのは男の人としてどうかと思うな」

「だから幾つだよ、お前」

「だから言いません! もう! …………あ、一刀さん」

「ん?」



「愛紗ちゃんのことだけど……良かったら、連れてってあげてね」



「…………なんだと?」



「わたしのところにいても、愛紗ちゃんの気は晴れないよ。ずっと迷って、迷い続けて……後悔しちゃうと思うから」



「だから、連れて行けって言うのか? 他ならぬお前が?」



「わたしのことを考えてくれるのはすごく嬉しいよ。嬉しいけど……このままじゃ、わたしのせいで、愛紗ちゃんはずっと迷っちゃう。でも、一刀さんのせいで後悔もしちゃう。だから……」



「俺に付いていく方が、確実だってことか」



「……上手くいくかな?」



「俺からは無理強いをするつもりはないよ。関羽の判断に全てを任せるつもりだ」



「…………そうだね。やっぱり、わたし達が変に口を出すことでも、ないんだよね」





     ◆  ◆  ◆






風のように現れて、子供のように話して。


それで、言いたいことだけ言って、ある程度はこっちの話を聞いて、桃香はいなくなった。

「…………」

あいつ……何が分かっているって言うんだろう。

いやそもそもだ。

分かっているっていうより……不思議なことを口にしていたよな。

「二人……か」

片方は当然、俺だ。



でも、もう片方は…………。



「…………はぁ」

溜息しか出ない。

それに……関羽を連れて行けって言っていたが。

俺から言えってことか……? 関羽に? 付いて来いって?

言えば来るって言いたいんだろうか、あいつは。

…………んー。

付いて来させるだけなら、確かに簡単だ。桃香の言うとおり、俺と来なきゃ関羽の気が晴れないだろう。もう誰も関羽を責めてはいないんだし、後は関羽の心持ち一つと言える……あぁでも、華佗は少

しご立腹だったか。

だとしたってなぁ……。

……国の強化よりも、俺一人の命が大事って……いや、そういうことじゃないか。

国の理念が、桃香の理念を存続させるには、俺の生存が不可欠……って言いたいんだよな、あいつら。

……確かに俺が見逃したり助けたりしていなければ、蜀という国がこの世界に成り立ったかどうか怪しいレベルだ。そこを考えるなら、あいつらの言い分も分かる。

分かるけど…………いや、やはり関羽の心がどうなっているのか。

それを知るのが肝要だと言えるんだろうな。

関羽が今何を考えて、どんな結論を出したのか……それを知ったら。



蜀を、離れようか。



よし、だとするならばだ。





「そろそろ、ここから出ないとな……」



「出たいですか?」

「えっ?」

素で、驚いた。誰か居たのか?

「私ですよ、一刀殿。緩みすぎではありませんか?」

「星か……居たんだ?」

何事もなく横から視界に入ってきたのは星だ。

「少し前から。正確には、桃香さまがこの部屋から出て行って少ししてから、ですが」

「見てたの?」

「部屋から出て行くところしか見ていませんがね。偉くご立腹の様子でした。それを見ていた朱里が、そろそろ一刀殿が出たがるだろうと言っていましたので」

「朱里と一緒に居たんだ」

そして、何から何まで読めている。

「そっか。出させてくれるのかな?」

「私個人としても、一刀殿とは話したいと思っていましたから。あぁ、勘違いしないでくだされ。他の連中にように懐疑心や痴話喧嘩などではありませんよ」

「痴話喧嘩は一切無かったと思うけど……」

「そう思ってらっしゃるのは一刀殿だけですよ。それで、ですね」

鍵を鍵穴に差し込みながら、

「一刀殿。未だ、国を作る気はありませんか?」

「国……?」

前にも言ってたな。

「ないよ。王の器はないって自覚はある」

「……そう、ですか。それは残念です」

…………なんか。

「本当に残念そうに言うんだな?」

「おかしいですか?」

「失望したとか、言っていただろ」

「それはそうですが」

カチャン――――と、鍵を開ける。

「桃香さまが、とてもお怒りの様子でしたので」

「桃香を怒らせたから?」

「勿論、他にも理由はありますよ。失望もありました。落胆もありました。ですが…………」

扉を開けて、入ってきて。

片膝を付いて、俺と視線の高さを合わせる。

「国を作る、というのは建前です。私は貴方ならば、誰よりも尊い世界を確立できる……そんな予感があるのです」

「放蕩息子が?」

「それに関しては、私の見る目が本当にありませんでした。連合で良く見て、良く考え、感じて……これは失態だったな、と」

「いいけどさ……でも、それがどうして国になるんだ?」

「個人で民は導けないでしょう」

「尊い世界のために、国が必要か……分からないでもないけどね」

尊い世界ってのは……桃香の思い描くような世界と、似ているんだろうが……。

「悪いが、君らの言う尊い世界ってのは、俺には程遠いよ。全く想像も出来ない」



「ですが、見たことはあるのでは?」



「…………何故?」

「天から来たのでしょう?」

「……争いが無かったわけじゃない」

「あなたはとにかく欲深い。強欲で、貪欲で、狡猾で……はしっこい男、という評価が一様に当てはまる」

「星の言葉はいつもストレートだな」

「すとれーと?」

「真っ直ぐだなってこと」

そっ……と、星の手が俺の頬に添えられる。

「真っ直ぐなのはあなたの方です。連合で会った時は、ただの予感で終わっていましたが……今なら私も断言できる」

「……俺が、尊い統率者になれるって?」

「誰よりも優秀で、誰よりも確実な王になれるでしょう。一刀殿なら、三国を平定して、桃香さまも、曹操も、孫策も。全て従えられるかもしれない」

「空想が過ぎるよ」

俺は星の手を跳ね除ける。

仮に俺が王としてどれだけ優秀でも、俺にはやらなきゃならないことがある。国を持ち、民を導くなんて時間も無いし、やる気もない。

「やれやれ……それだけの才と、これからの時間を無駄に消耗する道を選びますか」

「無駄かどうかは、俺が決める。それに……俺も星に聞きたいことある」

「ん? なんですかな?」

「俺と関羽のことだ」

と、前置きしつつ。

戦が起こったのは仕方が無い。俺と関羽が死んだと伝わっていたんだ。桃香だって思うところがあっただろう。

だが……それだけじゃ、少し腑に落ちない部分がある。

「桃香がこの前の戦を起こした理由は、なんとなく分かった。ただ……」

「……なるほど。一刀殿と愛紗。二人の生死がどう我らに伝わったのかをお知りになりたいのですね」

一度髪を軽くいじって「ふむ」と、視線を逸らして考える時間を設けた後、

「使者を送り、その者が帰ってきて……最初に我ら家臣も含めた中、桃香さまに告げられたのは、一刀殿と愛紗。二人が官渡で奮戦の後、戦死したとのものでした」

「行方知れずだったんだがな……」

「戦が終わって、それなりに経ってからこちらも使者を出したので。街中で情報収集もして、その情報は本物だということになりまして」

「……うん」

星が足を重ねるようにして座る。

「私もそうでしたが、桃香さまは誰よりも茫然自失としておりました。静寂が場を支配して……ふと、どれくらい経ってからでしょうね。桃香さまは、ぽつりと一言申したんです」

「……なんて?」

「なんてことはないですよ。ただ「他の将は生きているの?」というものでした」

……なるほどな。

だから、あの時の言葉に繋がったのか。

「俺と関羽は死んだが、他の名立たる将は……確かに、生存したはずだ」

「えぇ。それがどうしようもなく、桃香さまを揺さぶったのでしょうね。あの方は「曹操さんは、一刀さんと愛紗ちゃんを守れない人なんだ……」と言って」

「攻める決意をした訳か」

「そうなるようです。我らとしても、桃香さまの命を救った一刀殿、そして朋友である愛紗を殺された憎しみ。色々なものが混じり合って、戦いに赴くことに迷いはありませんでした」

「ならどうして、戦が起こったんだ」

ここが問題の箇所だ。

俺と関羽が戻って来た時、まだ戦は起こっていなかった。俺と関羽の死が原因だとしたら、その原因が取り除かれた以上は……。




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