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適当広場

のんびり適当にがモットーです。多分

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あの想いと共に 第64話 

あの想いと共に


第64話



「そうだな…………でも」

「…………?」

対等に話すため、とはいうが。

この体勢はいかがなものかと思う。

ちゃんと湯浴みをしていたのか、朱里の体は体温こそ平均的なものの、鼻腔をくすぐる女性特有の柔らかい香りがあった。

「どうかしましたか?」

「湯浴み、してきたんだ?」

「あー……しばらく入ってませんでしたので」

例の体調のせいか。

「それを知らせるために、こんな体勢に?」

やっかみか、押し付けか、からかいか。朱里は軽いし、柔らかいし……。

俺としてはこんな可愛い女の子が腕の中に居るってこと自体、嬉しいことだけれど。

「んっと……いつでもどうにでも出来るような体勢の方が、分かりやすいかなって思ったんですけど……」

「…………どうにでも出来る?」

その部分だけ抜粋すると、朱里が慌てて否定して、

「あ、へ、変な意味じゃないですよっ。下手に距離を置いたりすると、一刀さま、すぐに警戒するし……」

「手元に置かせた方が、話を引き出せそうって思ったのか。でもそれ、言ったらダメじゃないか?」

「言った方が更に警戒心がなくなると思いまして」

そういうものかね。



…………にしても…………警戒心、か。



俺の手は今、朱里のお腹に添えられているわけだが。



「…………」

少し、動かしてみる。

「んっ……? か、一刀さま?」

軽くお腹や脇腹を撫でたり、首筋や胸に触れたり。

「えっ……あ、あの、……あっあ、か、一刀さま?」

特に抵抗らしい抵抗もなく、少しだけ熱い吐息を出して、

「きゅ、急に……ど、どう、あんっ……どうしたん、ですか? だ、ダメですよ……」

嫌がっている訳ではないようで、それでも少しずつ弛緩したのか、身体の重みが増してくる。

「いや……なんか、自然と朱里に触れたくなって」

半分は、だが。

「はぁ……はぁ、そ、そう言ってくれるのは、う、嬉しい……です、けど……あ、ん……」

首や顎の下が弱いのかな。そこを撫でると、ふるふると微弱な震えが強くなる。猫みたいだ。

「あ、あの……もう、いいでしょ? わたしが、か、一刀さまに、警戒心を、い、抱いて……うん、んっ」

あ、分かっていたのか。

「試したいだけじゃなかったんだけど。本当に朱里に触れたいなって思ったし」

言いつつ、手はお腹に戻す。なんか、離すのが勿体無く思える。

「ふぅ……はぁ、ん。べ、別に、構いませんけど。わたし、大人ですし」

顔を赤くしながら、視線を逸らして言う姿には大人の色気とか余裕は一切感じられないが……。

でもそれで変に割り切ったのか、朱里は一度俯いて顎付近を拭うように手を動かした。

その後、体勢を横向きにして、より顔を見やすいようにして俺の身体に寄りかかる。

「はぁ、もう…………それで、なんの話でしたっけ?」

「俺らだけの話。その前に、お互いの警戒心の確認かな」

「そうですね……一刀さまが、こんなにいやらしいなんて思ってませんでしたけどっ」

「俺だって平均的な男だよ。こんな可愛い子が腕の中にいたら、いたずらの一つぐらいしたくもなる」

こっちの世界では、大分ご無沙汰だが。そんな余裕も時間もない。

「可愛いとか……良いですけどね。一刀さま、きっと誰にでもそんなこと言ってるんでしょうし」

「桃香には直接言ったことあったかなぁ」

どうだったのか、正直うろ覚えだけど。

「…………それを聞いて、どう反応すれば良いんですか、わたし」

非常に複雑な顔をして、嘆息して。

「ごほん! 本題ですっ、本題に戻りますよ! えぇっと…………どうやって喋ります?」

「んー……」

お互いに聞きたいことがあるわけだしなぁ。

「前の連合の時のように、話すか。俺が朱里に質問したら答えて」

「答え終わったら、わたしが質問を返して、ですね。分かりました」

それじゃ、と前置きをして。

「わたしから質問しましょうか」

「どうぞ。何から聞きたい?」

一番気になることを聞いてくるのか、まずは当たり障りないことを聞いてくるのか。

「そうだなぁ…………あ、そうそう。一刀さま、この前の戦いのことなんですが」

「魏と蜀での?」

「です。一刀さまが使っていたあの力、劣化加速の法ですか?」

…………やっぱり知っていたのか。

「…………うーん」

「答えにくいですか?」

「そう思った根拠を聞かせて欲しいところなんだけど」

「あ、それは構いませんよ」

答える前に質問を返すことはあまり良くないと思ったが、朱里は快く応じてくれた。こちらの気持ちも分かっていたようだ。

「仙術のことを調べていたら、載っている本がありました。特殊な構成で組み立てられた物を体内に摂取すると、紫色の氣鎧を纏う。その氣鎧は垂れるように地面に落ちて、垂れ終わるまでの間、使用者に絶大な力と感覚を与えるって」

きがい……気膜の別の言い方かな。

「仙術の本か」

「です」

……やはり、仙術。

南華老仙が持っていたっていう本に書いていたんだし、当然と言えば当然なんだろうけど。

「…………ふむ」

…………なんて言うのかな。

たまたまにしては、随分と都合が――良すぎないだろうか?

そんなに簡単に、ピンポイントに見つけられるものか? それとも、劣化加速は仙人達の間では一般的な技術なのか?

…………少し、探りを入れてみるか。

「たくさん書いてあったのか? 劣化加速のこと」

「いえ、わたしが見た中で、書いてあった書物は一つだけですね」

「……一つか」

ということは、そこまで常識的な技術ではない?

「他に、仙術らしい仙術……って言い方も変だけどさ。現実的に使えそうなものは何かあった?」

「たくさんありましたよ。でも、大体は材料か、儀式を行なうために必要なものがあって……その必要なものの殆どは聞いたことがないものでした」

「なるほどね……」

華佗が持ってきた劣化加速の材料も、正直どこにあったのか。聞いたことないというかそれ以前に、ファンタジーの世界にしかいなさそうな生物の身体の一部だし。



しかし……一つだけ。



百冊も見て、一つだけ。



で、たまたま俺が見た南華老仙のあの書物は、朱里が見たうちの一つに該当する…………ということになるわけだけど。



………………。



「それさ、何冊目ぐらいで見つけたんだ? 一冊目? 十冊目?」

「……変なこと、聞くんですね」

内容にしては、いきなりだったかもしれないな。

「少し、な」

「話せないことですか?」

「話しても良いんだが……」

渋る俺を見て、朱里が見当をつける。

「聞けば、わたしの具合が悪くなりそうですね。なら、今はいいです」

今は納得してくれたようで、次の話へ。

「冊数ですが、大体仙術、妖術、仙人などに関する本は百程は見ました。でも、劣化加速のことを書いていたのは…………」

「……書いて、いたのは?」

自信満々に語りだした朱里が、少し黙る。



…………まだ、黙る。



………………ん?



「どうしたんだ?」

「あれ…………なん、だったっけ…………」

その、朱里の顔がだ。

少しずつ…………少しずつ、険しいものへと変わる。

「朱里?」

「あぁ、ごめんなさい、一刀さま。えっと…………」

険しいから、困惑へ。自分の手を見たり、床を見たり、俺の顔を見たり。



これ…………まさか。



「覚えて、ないのか……?」

自分でもあまり信じられないことを、口にする。

だって、あの朱里だ。あの諸葛孔明だ。俺との案件で大事な内容を、そんなに簡単に忘れたりするだろうか。

「えっと……いえ、読んだのは間違いないんです。ただ、何冊目って……」

「…………あ、あぁ、そういうことか」

思わず、上がった肩を下ろす。

確かに、百冊も読んでいればどこで読んだのかなんて分からないものだよな。

「変な聞き方したな。じゃあ、序盤? 終盤?」

「…………」

「…………」

「…………」

「………………おい、まさか……」

今度こそ、まさかという言葉が口から出た。

朱里は石畳の床を見つめたままだ。

そんな彼女の表情は、見えないまま、

「…………覚えては、いるんです。だから、今聞きました。聞いたのに……」

「……思い出せなく、なってる?」

「忘れるはずがありません。百冊以上読んで、全部……全部記憶しているはずなんです。読んだ順番も、別の書に書き写した内容も、それだけじゃない、わたしが今まで生きてきて読んだ書物の内容も、本の題名も、全部ちゃんと覚えてる…………」

それはそれですごすぎる。

すごすぎるが、今気になるところはそこではなく、

「じゃあ」

「でも、思い出せないんです!」

上げられた悲壮な顔が、瞳が、俺に訴えかけてくる。

「え? え? え? なに、なんですか、これ。わたし、読んだのに……読んだのに、覚えてない。どんな本だったのか、感触も、名前も、その本で読んだ他の知識も思い出せない、なのに、なのになんで……なんで、劣化加速の法だけは覚えているの…………!?」

朱里の身体が。

少しずつ、震えてくる。

「か、一刀さま、な、なんなんですか……なんなんですか、これ……!」

「それは……」

「あの体調の悪化が、原因なんですか? それなら、一刀さまも、なにか……」

「…………すまないが、俺にそういった分かりやすい記憶の欠落はないよ。問答無用で意識を落とされたことは何度もあったが……朱里は?」

「わ、わたしは意識的にちゃんと起きて、寝て……そういうのは、別に……」

「……………………」

俺は少し朱里の肩を強く抱きつつ、朱里の身に何が起こったのかを考えてみた。

考えられるのは…………一番は、朱里がたまたまど忘れしたってことだけど。

でも多分、これはあり得ないだろう。今まで生きてきて読んだ書物を全部覚えているとか言っているし……それが嘘かどうかは、恐らくは龐統辺りにでも聞けば露呈する。そんな嘘を朱里はつくはずがない。




じゃあ…………何故、だろうか?




言葉にするなら…………記憶の操作?

操作? 抜き出し? 改竄?

…………どれにしろ、現実的じゃない。

現実的じゃないが……そもそも、俺の相手は現実的ではないものと戦っている。

それ以外の可能性は……あるだろうか?

あの体調の悪化……が、原因? で、それによって具合が悪くなって…………読んだこと自体を……いや、これも違う。朱里は劣化加速のことをちゃんと覚えているじゃないか。

それに、華佗は俺に比べて朱里の状態は赤子のようなものだと言っていた。なのに…………記憶が消されるまで、何かあるものか?



…………簡単には、思いつかないな……。



じゃあ…………朱里が読んだっていう、その本には……。

「…………何か、致命的なことが書かれていたのかもしれない」

「致命、的?」

「奴らにとって……だから、俺が知っている劣化加速の情報以外を、朱里から抜き取った……」

それが最も、辻褄が合うんじゃないか?

荒唐無稽な内容だが、考えられない訳じゃない。

それだけの実力行使に、奴らはもう出ている。昨日の扉を破壊した行為だってそうだ。奴らはもう十分に、その存在を俺達に示してきている。

「……や、奴らって、なんですか?」

「…………」

「一刀さま!」

「知ったら、何もかも忘れる可能性がある。それ以上は聞くな」

「そんな……っ!」

ぎゅっ――と、俺の胸を掴んでくる。

「じゃ、じゃあ、どうしろって言うんですか!? これ、こんな……このままじゃ……!」

「俺のことを、これ以上調べなければいい。そうすれば、これ以上の異変は起こらずに済む」

「それ、憶測ですよね……?」

「……そんなことはないよ。経験があっての、言葉だ」

「…………」

疑われている。疑惑という感情だけが強い双眸が、俺を映しだしている。

「ほかに、質問は?」

「この話題、まだ終わらせちゃいけないような気がします」

「……あのな」

「何か隠していることがあるのは、知っています。それを、答えられないのも知っています。知れば、こうして大変なことになるのも、分かりました」

「…………」

「だからわたしは、一刀さまにお願いしました。わたしが確信した情報をダシにして、一刀さまには桃香さまとの関係を密にしないようにお願いもしました。でも……」

「朱里……」

眼光は、強くなるばかりで。

疑惑という感情も、増すばかりで。



「やっぱり……未来のことだけじゃ…………ないんですね」



そうやって。


この子は、自分の中の情報を瞬く間に進化させて。



俺の前に、嫌な現実を突きつけてくる。



「わたしが知っているのは、一刀さまが未来から来たという情報だけです。でも……それ以外の特異性が、一刀さまにはありすぎる」

「朱里、よせ」

「未来のことは除くにしたって、劣化加速といい、一刀さまを深く知ろうとすればするほど異変が起きることといい……愛紗さんは何かに気付きながらも、わたし達を巻き込もうとせず個人で動いて、桃香さまはそもそも一刀さまを通して、もっと遠くの別世界を見てる」

「朱里っ」

ぐっと肩を強く掴んで、感情的なまま喋り続ける朱里を諌めようとするが。



ふと、俺が肩を掴んで揺らした朱里が、俺を無機質な瞳で見上げて。



「わたしが一番遠くに居る気がする…………でも、一番の被害はわたしが被っている…………これ、おかしくないですか?」



「おかしい……?」



「桃香さまは、知識として知らないにしても、誰よりも一刀さまのことを“解かって”いる。愛紗さんは……魏にいる一刀さまを見たからか、わたしの知らない何かに勘付いた」



「それの、何が……?」



「――――わたしの知らないそのナニカが、わたしの記憶を奪った原因なんでしょ」



無表情で、無機質な瞳が、俺の恐怖心を煽る。

「なのにおかしい……どうして、わたしだけ……」

「…………」

俺はその答えを、断片的にだが知っている。

それは恐らく、未来を知っているということ……それよりも。



仙術――仙人のことを、調べていたからではないだろうか?



朱里はその中で、数々の何かを見た。見つけてしまった。

もしかしたら、俺が元の世界に帰れる方法ぐらいまでの何かすらあったかもしれない。

だからこそ奴らはそれを疎ましく思い、制限を掛けた。朱里から都合の悪い何かを抜き取った。

断定は当然出来ない。出来ないが。





「――――――――知ってるんですね」





「っ――――」



背筋に寒気が走るような、冷たい声だった。

一度視線を逸らしていた俺が、視線を戻すと、朱里は一切微動だにせず、瞬きすらしてないかのように、同じ表情で俺を見つめたまま。

「朱里……」

「知っているのなら、教えてください」

「…………」

「どうして、黙るんですか……? わたしにとって、知識を奪われるということが、どれだけ怖いか……一刀さまなら、分かるはずです」

「だが、俺の不用意な一言が、朱里から更に何かを奪うかもしれない」

「もう、奪われた後ですよ!!」



ドンッ!!! と、俺の胸を強く叩いて。



「今まで思い出せないことなんて無かった! 忘れたことなんてなかった! 一刀さまと出会ってから、一刀さまが口にした言葉一言一句、わたしは忘れてません! なのに、これだけ…………これだけが、おかしいんですよ……!」



不意に――――



――――一筋に雫が、朱里の瞳から零れ落ちる



「っ……朱里」

「ここまで来たら、知らない方が怖いです! 知らないまま失う可能性があるなら、知ったまま失った方がまだ対策のしようもあります! だから――――」

「自棄になるな。言ってることが支離滅裂だ。それと……今は、少し静かに。俺にも考える時間をくれ」

俺はそっと……朱里の顔を、自分の胸に押し付ける。

「ぐっ……ふっ……う、うぅ……」

悔しそうな嗚咽の声が、俺の耳に届く。

朱里にとって、知識を奪われるということは……半身を殺されたにも等しい行為だろう。

だからこそ、彼女の涙と声が、俺の耳と心を突き刺すように響き、痛ませる。



…………全く。最初の質問が、随分とまずい方向の話題になったな……。



今、俺の頭の中にある内容は一つだ。



教えるべきか……? 



教えないべきか……?




俺が知っていることを話さなければ、朱里は絶対に納得しない。下手したら、政務全てをほっぽり出してでも俺の傍に居ようとする可能性すらある。




でも、その結果――――朱里が、全てを失ったら?



蜀が弱くなる。それは別にいい。

別にいいが…………個人的に、諸葛孔明という協力者を失いたくないというのが、本音として強い。

俺の中でそれだけ朱里の名前は大きいし…………何より、初めて俺が未来のことを話して、それを受け入れて、その上で協力しようと指切りをした仲なのだ。

頭を使う仲間という意味では、風が居るが……あの子には、別の役割がある。だから、朱里のように直接的に何かを調べるという行為は不可能だ。

他に引き込めそうな奴は……居るにしたって、すぐには出来ないだろうし、何より自国以外の情報源があるという強みも大きい。

ここで俺が朱里に制限を掛けたら、仙人や仙術の情報は無くなる。なくなるが……それ以外のことを調べて貰うことは可能だ。

それに、朱里の知識そのものが必要になることだって出てくるだろう。風には余計な情報は仕入れたくないし、地和は妖術に関しては長けているが、それ以外で強みはない。

ここで朱里を失うのは……利点そのものが見つからない。それどころか、不利になる要素ばかりだ。

でも…………。

ただ制限を掛けるだけじゃ、朱里は首を縦に振ってはくれない……真実を話すしか、彼女を説き伏せることは出来ない。

だがそれは、関羽と同じように…………未来が死であることを伝えなければならない。それのリスクは、どうだろうか……?

そういったリスクをこれ以上被りたくないなら、いっそ、朱里という最上級の情報源を切るのもありか…………? これ以上悩みの種や重みになるようなら、それも一つの手ではあるが……。

――――いや、ダメだ。

朱里との盟約を一方的に打ち切ったら、それこそこの子は俺の情報を使って魏を貶めようとするはず。未来というキーワードを元にした、お互いの制限するための盟約なんだ。




なら……



それなら……どうする?






真実を話すのもダメ






盟約を打ち切るのもダメ















それなら…………残された、手段は……………………















「うっ……ひっく……うぅ……ぐすっ」





「……………………」







俺の胸を借りて咽び泣く、朱里の首筋が、






どうしてか、とても綺麗で、色濃く、







美味しそうに            見えた

















































































咽び泣く、朱里。




















俺は一つ、問いかけた。











「朱里、泣くほど苦しんでいる君に選ばせてあげよう」



「えっ……?」



自分でもびっくりするぐらい抑揚の無い声だったと思う。



「全部忘れて、ただの女の子として生きるか」










「か、一刀……さま?」


驚いたように、俺を見上げる。






「俺のために、生きるか」



本能的に恐怖を感じ取ったのだろう。逃げようとするが、俺はがっちりと彼女の肩を掴んだまま逃がさない。









そして…………怯える彼女の瞳の中で、俺は…………












「俺に――――殺されるか。選べ」





自分でも驚くぐらい――――楽しそうに、笑っていた

















気付くと、この場は











むせ返るような喪失感で、とっくに充満していた






続く


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